Buckypaperで複合材産業競争力増を狙うフロリダ州立大学
- Keyword: FSU;FAC2T; buckypaper; composite materials
- 地域: 米国
- 分野: プロジェクト
- 情報源:
Ben Wang教授が率いるフロリダ州立大学の研究グループが、鉄鋼より10倍軽く、強度が250倍ある材料の実用化研究に取組んでいる。(Florida Advanced Center for Composite Technologies :FAC2T:www.fac2t.eng.fsu.edu)
FAC2Tでは、buckypaperを使用して、複合材料の強度限界と安く大量生産できる製法に重点化して取り組んでいる。
Buckypaper は1990年代前半に最初に開発されカーボンナノチューブで構成される。1996年のノーベル化学賞を共有したSir Harold Kroto氏(現在、FSUの化学部及び生化学部教授)たちのバッキーボールの愛称で呼ばれるBuckminsterfullereneの発見により、化学と材料科学の分野での大変革をもたらし、buckypaperの開発にも貢献している。
FAC2Tで研究されているbuckypaperの可能な用途例:
- buckypaperは、コンピュータやテレビ画面を照らすのに使用されるかもしれない。 それは、エネルギー効率が優れ、より軽く、また、現在のブラウン管(CRT)と液晶ディスプレイ(LCD)技術よりも均一な明るさを提供する。
- buckypaperは最も熱伝導の良い材料の1つとして知られており、コンピュータや電子機器に使える放熱板としての可能性を秘め、電子装置の更なる小型化に寄与するかもしれない。
- それには異常に高い通電容量があるので、buckypaperで作られたフィルムは飛行機の機体部に応用することができる。落雷は機体に損害を与えないで、電気が飛行機の周りを流れて消散するだろう。
- フィルムは飛行機の中の電子回路とデバイスを電磁波障害から護るかもしれない。同様に、軍用の航空機はそのようなフィルムで、レーダーを通して検出することができる電磁「署名」を保護するかもしれない。
(所見)
取り立てて扱うほどのニュース性は必ずしもないが、研究機関のミッションと、スポンサー(官、民)一覧が、地元に根付いた着実な研究活動をしている事例に加えることにした。
FAC2T Mission
- 技術の応用研究と統合化で、フロリダ州と国の合成(複合材)産業の競争力を増加させること
- 雇い主のために利用可能資産である有能な職業人のベースを増加させること
- フロリダの経済的成長支えることができる実体に向けて、広範囲な知的所有権基盤からの技術移転を増加させること
Government Sponsors
- Department of Energy
- National Institute of Standards and Technology
- National Science Foundation
- Naval Aerospace Medical Research Laboratory
- Office of Naval Research
- Sandia National Laboratories
- United States Air Force Research Laboratory
- United States Army Research Laboratory
- United States Army Research Office
Industry Sponsors
- Airtech International, Inc.
- Alpha/Owens-Corning
- Armor Holdings, Inc.
- Ashland
- Boeing
- Composites One Co.
- Cook Composites and Polymers
- Cummins, Inc.
- Dow Chemical Company
- Epoxical, Inc.
- GKN Aerospace Services
- JEOL
- Johnston Composites
- Lockheed Martin Co.
- MTS
- PPG Industries, Inc.
- Sikorsky
- Toho Rayon
(nanonet 豊蔵 信夫)
