画像:内部空間に有機分子が挿入されたカーボンナノチューブの構造模式図 (東北大学岩佐義宏教授らのカーボンナノチューブと有機分子の複合材料の研究から、岩佐教授の許可を得て掲載)

シンポジウム、ワークショップの開催報告 (2005年)

第3回ナノテクノロジー総合シンポジウム(JAPAN NANO 2005)開催報告

図1
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シンポジウム会場風景
図2
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基調講演 Heinrich Rohrer 博士
図3
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基調講演 九州大学教授 新海 征治 氏

ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター主催の第3回ナノテクノロジー総合シンポジウム(JAPAN NANO 2005)は、2月21日、22日の両日、東京ビッグサイトにて開催された。今回は国際シンポジウムとして、ナノテクノロジー主要分野の国内外のキーパーソンによるナノテクノロジー研究開発の最前線の紹介、及び我が国の施策に基づくプロジェクトを実施している若手研究者の最新の研究成果の発表の場とすることを意図したものであり、2日間で900名を超える多くの一般の方々にご参加いただいた。

今年はアインシュタインの特殊相対性理論発表から100年の世界物理年であることもふまえて、STMの発明でノーベル物理学賞を受賞したH.Rohrer博士に“The Magic and the Power of Small”と題した基調講演をいただいた。ナノメートルサイズを扱うナノサイエンス及びナノテクノロジーでは、これまでのシリコンを中心とした無機物質半導体エレクトロニクスにおけるマイクロメートルからナノメートルへのダウンサイジングにとどまらず、分子化学、バイオテクノロジーとの融合が必要であり、そのような環境下では、超高真空中ではなく、大気中、水の存在下でのサイエンス及びテクノロジーが重要となってくることが述べられた。

続いて、九州大学の新海征治先生からは「知性を持つ分子システムの創製」と題した基調講演をいただいた。先生のこれまでの研究を概観し、分子認識の視点で、すでに1979年にはナノ分子機械の創製という今日のナノテクノロジーにつながる先駆的研究が紹介された。それらの分子認識に基づくアプローチの成功の鍵がレッフラーの古典的「エンタルピー/エントロピー補償の原理」を回避することにあることが述べられた。

各セッションにおいても日本国内はもとより、米国及び欧州より、ナノバイオテクノロジー、ナノ物理、ナノ材料、及びナノITデバイスの4分野、計12人の第一線でご活躍の各国を代表する研究者の招待講演をいただいた。

若手研究者による発表は1分間のショートオーラルプレゼンテーションに引き続きポスター発表が行われた。ナノ物理・計測分野9件、ナノITデバイス分野16件、ナノ材料・プロセス分野19件、及びナノバイオテクノロジー分野19件の、計63件の報告がなされ、ポスター会場は熱心に議論を交わす参加者で溢れ、盛況であった。

昨年と同様に、シンポジウムはJapan Nano Weekの一環として前半に開催され、後半はナノテクビジネスフォーラム2005、国際ナノテクノロジー総合展(nano tech 2005)などが開催された。

(nanonet 物質・材料研究機構 岡田勝行)

図4
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プログラム委員会委員長 東京大学教授 荒川 泰彦 氏
図5
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組織委員会委員長 文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター長 岸 輝雄
図6
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閉会の辞 日本学術振興会理事 伊賀 健一 氏
図7
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ポスターセッション会場風景