第3回日本−スウェーデンナノバイオテクノロジーワークショップ (3rd Sweden-Japan Workshop on Nanobiotechnology) が、2月28日〜3月2日の3日間、スウェーデンのルンド大学 (Lund University) で開催された。主催は日本側が文部科学省、スウェーデン側がスウェーデン戦略研究財団 (Swedish Foundation for Strategic Research) である。これまでスウェーデン(2002年)、日本(2003年)でそれぞれ開催され、今回はスウェーデンでの開催となった。相澤益男東京工業大学長、ルンド大学の Thomas Laurell 教授を両国代表として、日本側12名、スウェーデン側14名が講演を行った。
ワークショップの冒頭、佐藤透文部科学省材料開発推進室長ならびにスウェーデン戦略研究財団の Dr. Anders Sjölund 氏から挨拶があった。これまでの両国間の協力関係の経緯を振り返るとともに、今後のワークショップ、協力関係のあり方についても言及された。
スウェーデン側代表: Prof. Thomas Laurell (Lund University) 拡大
ワークショップは
(1) Nanobiotechnology
(2) Microfluidic Based Nanobioanalysis (3) Nanoengineered Biomolecular Systems
(4) Microfluidic Systems and Applications (5) Molecular Separation
(6) Protein Probing (7) Nanobio Systems
の各セッションからなり、それぞれ最新の研究成果が発表され、活発な議論が交わされた。ホストの Thomas Laurell 教授が Department of Electrical Measurements 所属で、マイクロセンサーの専門家であることもあり、特にスウェーデン側はマイクロチップ関連の発表が多かった。
ワークショップ最終日には、日本側8人、スウェーデン側3人が参加して、ルンド大学の Department of Solid State Physics および Department of Electrical Measurements の Nanobiotechnology Laboratory を訪問した。前者の研究室では、シリコンナノドット、ナノワイヤー等の最先端のナノテクノロジー研究が行われている正に隣で、電子ビームリソグラフィー装置等を共用しながらナノバイオテクノロジーの研究が行われており、理想的な環境でナノテクノロジーとバイオテクノロジーとの融合がおこなわれている印象を受けた。また、大学に隣接するIDEONサイエンスパーク内にある、大学での成果をもとに設立されたマイクロチップ関係のベンチャー企業、ルンドの隣町Malmöにある電子ビームリソグラフィー関係のベンチャー企業を訪問した。大学との地理的な近さとも相まって、大学の研究室との密接なコラボレーションのもと、研究成果がスムーズに事業化されていることが感じられた。