NanotechJapan Bulletin

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Vol. 1, No. 6, 2008年8月15日発行/グリーンナノ企画0:巻頭言「グリーンナノ」について

NanotechJapan Bulletin Vol.1, No.6, 2008 発行

巻頭言:NJB企画特集「グリーンナノ」について --- NJB編集長 秋永 広幸

 「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書 第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について」 (平成19年2月2日 文部科学省,経済産業省,気象庁,環境省)は,気候システムに温暖化が起きていると断定し,さらに人為起源の温室効果ガスの増加が温暖化の原因であることもほぼ断定している.このような背景から,破壊的結末を防ぐために科学技術が何をすべきかが真剣に問われ,多数の科学技術政策が打ち出されると共に,リサイクル活動や省エネ運動も盛んになってきた.そうした一方で,わが国の研究開発上重要な課題が,鉱工業資源,エネルギー,食糧・水の確保であることに変わりはない.環境問題だけに目を奪われると,温室効果ガスの削減,カーボン・ニュートラルを目指した結果として食料危機に陥る,という可能性も指摘されている.

 ナノテクノロジーは,ICT,バイオテクノロジー,環境・エネルギー技術など様々な科学技術の共通基盤であり,したがって環境・資源・エネルギー・食料問題の解決に向けてさまざまな形で貢献できるはずである.こうした背景のもと,NJBでは企画特集「グリーンナノ」と題し,これから約一年間にわたって,ナノテクノロジーを活用した環境・エネルギー・食糧問題の解決に向けた取り組み事例を継続的に紹介する.