高性能電子顕微鏡による反応科学・ナノ材料科学研究支援拠点 (名古屋大学)
名古屋大学の超高圧電子顕微鏡施設で行う本事業では,反応科学超高圧電子顕微鏡による支援を中心に高性能電子顕微鏡群(クラスター)を配置して実施します.これにより極微小元素分析,3次元立体観察,ガス中その場観察,極低温観察も可能となり,支援項目の多様化による利用拡大が可能となります.この事業の実施には名古屋大学の電子顕微鏡グループが総合的に支援します.
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反応科学超高圧電子顕微鏡
(JEM-1000K RS)
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事業の紹介
利用形態としては,「技術相談」,「技術補助」,「技術代行」,「共同研究」があり,有償利用と無償のトライアルユース(1. 初回の1試料,2. 外国機関は有償のみ)にて研究支援を行います.
主な装置として反応科学超高圧走査透過電子顕微鏡の特徴を紹介します.
10-6Paの高真空から,1.3X104Paまでのガス環境下でのその場観察ができます.また,ガス環境下での電子エネルギー損失分光(EELS)も可能です.ガスは2系統で導入でき,N2,O2,H2,CO+Airガスを常備しています.3次元CTは,ガス反応室を用いない場合,1軸傾斜で±70°の傾斜が可能です.また,360°回転ホルダーの利用も可能であり,高加速電圧の特色を生かして,厚い試料の立体観察に有効です.これは,生物・非生物試料共通です.そのほか,液体Heホルダー,2軸傾斜加熱ホルダー,ワイヤータイプ超高温加熱ホルダー,ナノインデンテイションホルダー等の利用も可能です.収差補正電子顕微鏡では,0.1nmの高分解能観察が,冷電界放出透過電子顕微鏡では,電子線ホログラフィーによる微小電磁場観察が,そして,電子分光走査透過電子顕微鏡では,WDXとEELS,CLにより100Kから1000Kまでの温度域で分析が可能です.
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国立大学法人 名古屋大学 未来材料・システム研究所 超高圧電子顕微鏡施設
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