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JST,炉ダストから亜鉛と鉄を同時に回収する手法を実証 ~複数の業種を経ていた処理の一元化が可能に~

 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)は令和元年12月26日,産学共同実用化開発事業(NexTEP)の開発課題「電気炉製鋼ダストからの高純度亜鉛と製鉄原料コプロダクションシステム」の開発結果を成功と認定したとのプレスリリースを行った.

 NexTEPは,大学などの研究成果に基づくシーズを用いた,民間企業が単独で事業化することが困難な,開発リスクが高く規模の大きい開発を支援し,実用化を後押しする事業である.本開発課題は,東北大学 大学院工学研究科 長坂 徹也 研究科長/教授らの研究成果をもとに,平成26年3月から平成31年3月にかけて株式会社豊栄商会に委託して,同社 開発研究室が実用化開発を進めてきた.

 電気炉で鉄スクラップを再溶解する時に発生する電気炉ダストは,処理費の負担と処理後残渣の取り扱いが電気炉メーカー共通の悩みとなっていた.これに対し,石灰添加法により有害元素を除去し,真空加熱で金属亜鉛を還元回収,残留物を製鉄原料として再利用できる手法を開発し,ベンチスケールプラントで実証された.亜鉛と鉄を高効率に両方リサイクルでき,処理の一元化とともに,還元剤として炭材を使わないため二酸化炭素(CO2)排出量の低減効果も期待される.