【公開日：2025.06.10】【最終更新日：2025.04.18】

課題データ / Project Data

課題番号 / Project Issue Number

24KU1054

利用課題名 / Title

HPLCによるカーボンナノチューブの長さ分離

利用した実施機関 / Support Institute

九州大学 / Kyushu Univ.

機関外・機関内の利用 / External or Internal Use

外部利用/External Use

技術領域 / Technology Area

【横断技術領域 / Cross-Technology Area】（主 / Main）物質・材料合成プロセス/Molecule & Material Synthesis（副 / Sub）計測・分析/Advanced Characterization

【重要技術領域 / Important Technology Area】（主 / Main）次世代ナノスケールマテリアル/Next-generation nanoscale materials（副 / Sub）次世代バイオマテリアル/Next-generation biomaterials

キーワード / Keywords

ナノカーボン/ Nano carbon,生体イメージング/ In vivo imaging,ナノチューブ/ Nanotube,赤外・可視・紫外分光/ Infrared/visible/ultraviolet spectroscopy,クロマトグラフィ/ Chromatography

利用者と利用形態 / User and Support Type

利用者名（課題申請者）/ User Name (Project Applicant)

猪瀬 智也

所属名 / Affiliation

国立研究開発法人産業技術総合研究所

共同利用者氏名 / Names of Collaborators in Other Institutes Than Hub and Spoke Institutes

ARIM実施機関支援担当者 / Names of Collaborators in The Hub and Spoke Institutes

藤ヶ谷剛彦

利用形態 / Support Type

（主 / Main）共同研究/Joint Research（副 / Sub）,技術代行/Technology Substitution

利用した主な設備 / Equipment Used in This Project

KU-506：液体クロマトグラフィー・分子構造分析装置群
KU-507：近赤外蛍光分光装置

報告書データ / Report

概要（目的・用途・実施内容）/ Abstract (Aim, Use Applications and Contents)

九州大学で開発されたゲル被覆単層CNTは生体中での分散安定性に優れ、単層CNTに特徴的な近赤外発光の輝度も高いことが報告されている。一方で、単層CNTには長さ分布があり、長さが臓器集積性・血中滞留性に与える影響はこれまで調べられていない。そこでHPLCにより長さ分画したゲル被覆単層CNTを、マウスに投与後し、臓器集積分布を評価することを目的とした。

実験 / Experimental

ARIM九州大学拠点においてゲル被覆CNTの合成および近赤外発光分光分析を用いた発光性の確認を行った。ゲル被覆単層CNTは既報に従い、界面活性剤分散単層CNT中にモノマーであるイソプロピルアクリルアミド（NIPAM)およびポリエチレングリコールメタクリレート（PEGMA)、架橋剤とラジカル重合開始剤（APS）を添加し、重合を行った。得られたゲル被覆単層CNT溶液をろ過することで界面活性剤を除去した。界面活性剤除去後においても溶液には凝集が無く、極めて安定に分散していたことから、単層CNTにゲルが被覆されていることを確認した。

結果と考察 / Results and Discussion

ゲル被覆単層CNTの近赤外発光分光測定を行ったところ、単層CNTからの明瞭な発光が観察されたためにゲルで被覆された単層CNTはバンドルを形成せず孤立分散状態であることを確認した。ARIM装置であるリサイクルGPCシステムを用い、ゲル被覆単層CNTを長さ分画を３０回行うことで、マウス投与に十分な量のゲル被覆単層CNTを確保した。実際にマウス投与し２４時間後に採取した臓器を産総研内で近赤外イメージングを行ったところ、臓器ごとの発光強度に長さ依存性があることが明らかとなった。

図・表・数式 / Figures, Tables and Equations

その他・特記事項（参考文献・謝辞等） / Remarks(References and Acknowledgements)

成果発表・成果利用 / Publication and Patents

論文・プロシーディング（DOIのあるもの） / DOI (Publication and Proceedings)

口頭発表、ポスター発表および、その他の論文 / Oral Presentations etc.

特許 / Patents

特許出願件数 / Number of Patent Applications：0件
特許登録件数 / Number of Registered Patents：0件